江西師範大学外国語学院の前身は国立中正大学外国語学部である。1946年創立。中華人民共和国成立後、相次いて「南昌大学外国語学部」(1949-1953年)、「江西師範学院外国語学部」(1953-1983)、「江西師範大学外国語学部」(1985-1993)に改称、さらに、1994年現在の「江西師範大学外国語学院」に改称。本学院は英語学部、日本語学部、フランス語学部、翻訳学部、また大学外国語教育研究所、現代言語学研究センター、外国文学研究センター、心理言語学研究センター、翻訳及び異文化研究センター、外国語教育研究センター、アイルランド研究センター、マダガスカル研究センター(教育部国別研究センター)、日本学研究センター等の教育科学研究機関を有する。
本学院は現在教職員156名が在籍し、専任講師139名、教授12名、副教授45名、博士51名(含在学博士生)、「贛鄱英才555工程」候補者1名、井岡山青年学者1名、「江西省教育名師」1名、「江西省大学中年青年学科先達」3名、「江西省大学中年青年中堅教師」3名を含む。現在博士指導者4名、修士指導者は30名。
本学院は江西省に於いて初の修士授与資格を得た学院である。本学院は現在、英語言語文学、外国言語学と応用言語学、異文化研究と学科教育論(英語教育論)四つの学位課程がある。また国家二級博士課程「現代言語理論と言語応用」も設置されている。2013年博士課程大学院生の募集開始。その他、教育部によると、本学院は教育修士(英語教育学)と翻訳修士二種類の専門修士学位授与権を持つ。加えて、同等の学力を有する者も本学院に修士資格申請可能である。2004年、英語言語文学科が江西省の「重点建設学科」に選ばれた。2005年、英語専攻学士課程が修士評価で優秀学科と評価。本学科も、2007年に国家教育部の英語専攻評価で優秀学科との評価を得た。また、2008年に国家級の「一流学部学科専門建設拠点」に承認され、2019年に国家級の一流学部学科に承認。
「中国の大学及び学科専業評価報告(2010-2011)」によると、英語専攻が二年連続五つ星専攻(重点学科)と評価された。全大学中、上位5%に含まれる。「2018-2019年中国修士教育及び学科専門評価報告」(武漢大学版)によると、本学院の外国語言語文学科は全大学中第45位(全国で223所)であり、上位20.36%に位置し、全国師範大学中第12位、江西省第一位にある。2017年に発表された全国第4回学科評価では、本院の外国語文学科がC+(前40%-50%に位置すること)と評価。
本学院は科学研究、教育に於いて目覚ましい成果を挙げてきた。この五年間(2013-2018)、国家社会科学基金を得る課題が10、教育部人文社会科学基金を得る課題4つ、省レベル科学研究課題が40余り。江西省社会科学優秀成果二等賞を得た課題が6つ、三等賞獲得課題が9つ。江西省教育成果2等賞獲得課題が2つ。国内外の主要定期刊行物で発表された論文170余篇。省レベル定期刊行物に発表された論文280余篇。出版済み学術専門書20冊、翻訳書25余冊、テキスト10余部。この五年間、[江西省高等学校“外教社杯”英語教育コンテスト]にて、特等賞を得た教師が六名、一等賞を得た教師が三名。[全国高校外国語教育試合]にて、本学院教師一名が全国チャンピオン獲得、二等賞を得た教師が二名。これらの成果は本学院の豊かな科学研究と教育能力を示す。
本学院は江西省に於ける外国語人材育成の重要な中心地である。2020年4月現在、学部生が2070人、と全日制院生が333人、その中教育科院生が150人余在校。本学院は学部生教育をとりわけ重視し、各種授業改革、実験授業を大胆に行なっている。2013年英語科は江西省本科高等学校総合改革実験種目として批准された。2009年には「総合英語」は「省級精品課程」(省クラスの優れた授業)に選ばれた。この数年間、我が校に於いて英語四・六級試験の成績は常に省内で先頭に立ち、英語の専門四級試験と日本語の専門四級試験の合格率は90%以上、英語の専門八級試験の合格率は70%以上を維持している。学院は多面にわたる人材育成を特に重視し、学生の実践能力を高めてきた。歴代の学生は各種類の社会実践活動にて活躍し、省レベルの会話・スピーチ・翻訳コンテストでの成績はトップクラスにある。特に2002年には00級学生李佳玉が全国「CCTV」杯英語スピーチコンテストにて二等賞を獲得した。2004年には02級学生の艾梨莎は同コンテストで一等賞及び「観客に最も好評な選手賞」を獲得した。歴代卒業生は高い専門能力と授業実践能力により、社会及び就職先からの信頼を得、本学院の就職率は常に95%程度を維持している。本学卒業生は社会において名声は上がり、就職先に於いても良い評価を得ている。
本学院の事務棟は江西師範大学(瑶湖キャンパス)の名達楼1区に位置し、合計面積は約6,000平方メートル。そこに、教授ごとに独立事務室と科学研究施設が備えられている。ほかに、外国語の自主学習実験センター、同時通訳室、録音室、メディア教室、学術ブリーフィングルーム、「咖啡屋」と呼ばれる英語自主演習室など、質の高い教育施設が配置されている。学部教育の改革に応じて、学院は教育資源の情報化というプロジェクトを実施し、2004年10月に教育と研究とを含むウェブサイト(/)を創立した。それは、学院の対外宣伝用の窓口、または教育と研究を目的とする交流プラットフォームになった。また、学院の資料室が専門学術書籍は40,000册余り、国内外の雑誌は100種類近く、教育用の視聴资料は5000件といった規模である。
本学院は優秀な教師陣の構築に重きを置き、学科設立と教育の必要に応じ、本学院教育研究に於ける中核教師を国内外の有名大学での研修、或いは博士号取得に適宜派遣する。本学院は継続的に国内外大学及び学者と広範囲な学術交流を行っている。「走出去」(学会などに出る)「請進来」(講習会をしてもらう)といった活発な交流により、好ましい学究精神が醸成されている。本学院は教師に種々の学術交流活動への参加を奨励すると共に、学術交流の為、毎年国内外の高名な教授10余名を招いている。
江西師範大学外国語学院は江西省に於いて高い知名度を持つ。教育の質と研究能力は江西省のトップにあり、国内の他外国語学部への少なからぬ影響力を有する。江西師範大学外国語学院は今後とも機会をつかみ、新たな姿勢で新しいチャレンジを迎えていく。外国語教育と学術研究に従事するハイレベルの方々の加盟、優秀な学生の出願を心より歓迎する。